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薄色の鼻緒の畳表の下駄

2013.11.05

NEC_0701.JPG


薄色の鼻緒の畳表の下駄


畳表の下駄です。

畳表がついているものは草履も下駄も、
格式が高いものとされています。


さらに、
鼻緒に金糸や銀糸が織り込まれていると、
礼装向きということです。


こちらの下駄は、
鼻緒に金糸と銀糸が織り込まれた
薄色の絹でできています。


「薄色」とは、
紅花で染めた薄い色という意味で、
ほんのり紫色が入った淡いピンクのことです。


普通、単に「薄色」と言えば、
薄い灰色がかった紫を指すことが多いのですが、
時には、
このように、
紅花で薄く染めた色をも「薄色」というのだそうです。



ちなみに

ベニバナ(紅花、学名:Carthamus tinctorius)は
キク科ベニバナ属の一年草または越年草。
雅称は末摘花(すえつむはな)。
紅色染料や食用油の原料。


花言葉は包容力、熱狂。


キク科とは言え、
菊花展で見られるような大輪の菊のような華やかさはありませんが、
ひっそりとした風情の中にも、
大きな包容力と情熱を秘めているということで、
古来、日本人が愛し、
その花で衣類を染めて身につけたという歴史が
よく納得できますね。


奥ゆかしい日本の象徴であるような色
「薄色」
の鼻緒の
畳表下駄を、
今日はご紹介しました。


小さなものですが、
本物の下駄を作るような手順で制作しました。

畳表の表情、
鼻緒のすげ具合、
裏の鼻緒の紐など、
じっくりご覧下さいね。


幅。2・7cm

長さ。4・9cm

高さ。2・8cm


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コメント 1

yuzuhane

薄色という響きからして・・・日本の感性の広さを感じますね。素晴らしい作品ですね。…申し遅れましたが、ご訪問、niceをありがとうございました。
by yuzuhane (2013-11-22 09:33) 

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