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お洒落な気取り屋さんのための四角い水差し
ちょっと変わった水差しを作りたくて、
頭を捻りました。
四角い水差しです。
私の手織りの布に置きました。
2種類の土を混ぜたら、
微妙な色が出来上がりました。
轆轤は使わず、
板作りもせず、
ひたすら、手の感覚だけを信じて作りました。
その証拠に、
そこここに指の跡が残っているでしょう?
これもアクセントということにしました。
蓋と注ぎ口は本体とは違った土で作って、
コンビカラーにしてみました。
本体との繋ぎ目に模様をつけて、
革細工のステッチのように仕上げました。
ちょっとお洒落で目立ちたがり屋さんでしょう?
それぞれの形自体の面白さにもご注目いただけると
大変嬉しいです。
ところで、
この水差しは肩がちょっと尖っていて、
突っ張っている感じがしませんか?
そして、
この水差しにはわざと把手をつけていません。
だから、
この水差しは両手で優しく包むようにして持って、
丁寧に取り扱ってやってくださいな。
ほら、
一生懸命に尖って頑張っている人って、
本当は、
ものすごく繊細で傷つきやすい心を持っているし、
本当は、
ものすごく寂しがりやで、甘えてみたくて・・・
ねえ、
そうじゃありませんか?
この水差しの四角い胴体には、
誰にも見られないように、
そっぽを向いて流した涙が貯められているのでしょうか?
だったらねえ、
そおっと蓋を開けて、
中を優しく濯いで、
清らかな美味しい水をいっぱい満たしてやりましょうか。
一生懸命に努力しても、
なかなか思うようにいかないのが人の世の定め。
土を捏ねて、
自由に形作り、
それに好きな色をつけて焼くというのが
陶芸の楽しさですが、
その自由なはずが、
なかなか思うようにいきませんね。
知らず知らずのうちに凝り固まってしまった脳みそ、
勉強不足、技術不足の腕前、
そして、予想もしない失敗。
狙って作った作品が思うようにいかないことも沢山ありますが、
狙った通りに出来上がることも、極々たまさかにあり、
そして、
失敗だと捨てていたのに、
友人がお節介にも焼いてくれたら、
これが思わぬ上出来だったり。
そんな予想もつかないことこそが、
陶芸の楽しさです。
人生もそんな風に考えれば、
案外楽しめそうな気がする、
そんな八十路の毎日です。
本体のサイズ
蓋のサイズ
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お洒落な気取り屋さんのための四角い水差し [物]
お洒落な気取り屋さんのための四角い水差し
ちょっと変わった水差しを作りたくて、
頭を捻りました。
四角い水差しです。
私の手織りの布に置きました。
2種類の土を混ぜたら、
微妙な色が出来上がりました。
轆轤は使わず、
板作りもせず、
ひたすら、手の感覚だけを信じて作りました。
その証拠に、
そこここに指の跡が残っているでしょう?
これもアクセントということにしました。
蓋と注ぎ口は本体とは違った土で作って、
コンビカラーにしてみました。
本体との繋ぎ目に模様をつけて、
革細工のステッチのように仕上げました。
ちょっとお洒落で目立ちたがり屋さんでしょう?
それぞれの形自体の面白さにもご注目いただけると
大変嬉しいです。
ところで、
この水差しは肩がちょっと尖っていて、
突っ張っている感じがしませんか?
そして、
この水差しにはわざと把手をつけていません。
だから、
この水差しは両手で優しく包むようにして持って、
丁寧に取り扱ってやってくださいな。
ほら、
一生懸命に尖って頑張っている人って、
本当は、
ものすごく繊細で傷つきやすい心を持っているし、
本当は、
ものすごく寂しがりやで、甘えてみたくて・・・
ねえ、
そうじゃありませんか?
この水差しの四角い胴体には、
誰にも見られないように、
そっぽを向いて流した涙が貯められているのでしょうか?
だったらねえ、
そおっと蓋を開けて、
中を優しく濯いで、
清らかな美味しい水をいっぱい満たしてやりましょうか。
一生懸命に努力しても、
なかなか思うようにいかないのが人の世の定め。
土を捏ねて、
自由に形作り、
それに好きな色をつけて焼くというのが
陶芸の楽しさですが、
その自由なはずが、
なかなか思うようにいきませんね。
知らず知らずのうちに凝り固まってしまった脳みそ、
勉強不足、技術不足の腕前、
そして、予想もしない失敗。
狙って作った作品が思うようにいかないことも沢山ありますが、
狙った通りに出来上がることも、極々たまさかにあり、
そして、
失敗だと捨てていたのに、
友人がお節介にも焼いてくれたら、
これが思わぬ上出来だったり。
そんな予想もつかないことこそが、
陶芸の楽しさです。
人生もそんな風に考えれば、
案外楽しめそうな気がする、
そんな八十路の毎日です。
本体のサイズ
蓋のサイズ
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